闘病記の締め括り 障害と共に歩む今後

とうとうこのブログを〆る時が来た。前回のエントリーでは、今年取り組んだ事の成果が現れた喜びを書いた。この最後のエントリーでは私の今後について少し書いておこうと思う。

私はこのブログの冒頭に情報学の夢をあきらめるという決断を書いた。それに従い今年私はパソコンもやめた。でもここでコンピュータへの思いはどうしても断ち切れなかった事を告白せねばなるまい。コンピュータをいじったり、コンピュータの事を考えている時が、私にとっては何より楽しいのだ。

しかし統合失調症の身の上ではコンピュータでメシを食っていく事は叶わない。そこで妥協策を考えた結果、コンピュータとは程よい距離を保ちつつ、今後も趣味として付き合いを続けていく事にした。それは夢とか仕事とかではなく、ホビーとしてコンピュータと接していくという事だ。こんな妥協点を見出せるようになったのも今年一年の成長の賜物だろう。

そして話は来年へ進む。私は今やってる放送大学(通信制大学)を卒業せねばならない。今までは病状が不安定であったから、勉学には身が入らず、ただ在籍しているだけであったが、今年の成果が今後、勉学に集中して取り組むことを可能にしてくれるだろうと思う。

私は今まで大学の所属が『教養学部人間と文化』だったのだが、今月、思い切って最近新しく出来た『教養学部情報』へ変更した。情報学の夢は諦めた訳だが、せめて通信制大学ぐらいは好きな情報学を学びたいと思う。これも妥協だ。放送大学を卒業したところで、今後の人生に情報学の知識が生かされる訳ではないが、せめて好きなモノを精一杯やって、私の『夢』に一区切りつけたいと思う。

今日、あれだけ私の中で光り輝いていた情報学というものも、以前のような妄想的且つ妄信的な『夢』ではなく、実に地に足のついた現実的なレベルへ落ち着いた。さっきから妥協という言葉を使ってきたが、これは私が自分の現実を受け入れた上で出した、『大人の判断』と言えるのではないだろうか。精神的な成長が妄想を追い払い、病状を良くしてくれたように思う。

私が働けるようになるのはまだまだ先だろう。しかし今年は、狂人としての自分に、一区切り付けれられたような気がする。このブログを書いていた事も自分の頭の中を客観的に整理する役目があったように思う。自分というものがどういう存在か、狂人というものがどういう存在か、この一年でハッキリしたように思う。このブログを書いていて良かった。私はこれでやっと先へ進める。やっとスタートラインに立てたのだ。

最後に、これまでこのブログを読んでくれた人、本当に有難う。このブログに書いた色々な話は楽しんでもらえただろうか。もっともあまり楽しい話はなかったのだが、これにてこのブログは終了します。それではまた!

追記・Raspberry Piを買ったよ。ホビーとしてコンピュータを続けるなら最適だ。