きっかけは猫宮ひなたちゃんのこのツイートだったんだ。
「日本ゲーム大賞 年間作品の投票最終日だー! 今日、24時までだよ!」
私はこのツイートを見たという、たったそれだけの理由でリンクから日本ゲーム大賞のホームページへ飛び、何故か『ぷよぷよテトリス』へ一票を投じ、満足してブラウザを閉じた。
で、この投票をすると、抽選で商品が当たるらしく、複数あるコースの中から商品を選ぶようになっていたのだが、そのとき私は考えたのだ。プレイステーションや任天堂スイッチなどの人気商品はまず当たらないだろうと。それはあまりにも競争率が高すぎるからだ。そこでいろいろ見てみると『日本ゲーム大賞2019 発表授賞式ご招待』というコースが目にとまった。何と100組200名さまご招待とある。私は直感的に『これは当たるぞ!?』と思い、このコースへ気軽に応募してみた。
そうしたら、本当に当選した。まず当選の知らせと確認のメールが届き、商品の郵送先としてこちらの住所を伝えるなどしたら、後日『ご招待状』が郵送されてきた。当たる直感はあったけど、まさか本当に当たるとは…
そして迎えた9月12日。何かの運命的な導きによって、ひきこもりみたいな生活を送っていた私が千葉の海浜幕張まで一人で遠征するという、奇跡の様な現象が現実のものとなった。東京住みの私が東京の外に出るのは、実に十数年ぶりの事だ。
幕張は凄い。雑多に作られた東京の街とは違い、幕張は都市の設計が美しく、まるで未来都市のようだった。道路は広く、建物も美しいデザインのものばかり。そんな街並みを楽しみながら歩いて行くと、目的地の幕張メッセが近づいてきた。胸が高鳴る。
入り口には大きく『TOKYO GAME SHOW 2019』の文字が。
こういう国際的なイベントへ行くのは何気に初めての事で、多くの外国人の方と普通にあちこちですれ違うという体験も、私にとってはとても新鮮だった。
日本ゲーム大賞の授賞式は東京ゲームショウ会場内のイベントステージにて行われる。この日はビジネスデイなので、抽選で当たった私のような一般人は『一般招待者受付』からの入場となる。入り口にあるインフォメーションの案内の人に場所を教えてもらったので、迷わずたどり着く事ができた。
受付を済ますと、一般招待者用のパスと封筒をくれる。こういうパスを首から下げるというのもなかなか面白い体験だ。あとは案内の係員の人に付いていけば、座席まで案内してくれる。
東京ゲームショウの会場はとても未来感があり、気分が高まる。だが私は日本ゲーム大賞の授賞式に呼ばれただけなので、ビジネスデイのこの日は会場内を見て回る事ができない。あくまでイベントステージで授賞式を見届けるというだけだ。でもそれで終わりじゃない。
実は受付で貰った封筒の方には一般公開日のチケットが2枚同封されていたのだ。これは授賞式に参加した人に対する参加賞みたいなもの。だから後日、一般公開日の日に来れば、東京ゲームショウの会場を改めてちゃんと見て回る事ができるようになっているという訳だ。そのためのチケット2枚をタダで貰えたのは嬉しい!(太っ腹だなあ)
そんな事を考えていると、ステージが暗転し、授賞式が始まった。この日のプログラムは以下の通り。
1、開式
2、開催概要ご説明
3、主催者代表挨拶
4、「経済産業大臣賞」
5、「日本ゲーム大賞2019 年間作品部門」発表・表彰
- グローバル賞
- ベストセールス賞
- 特別賞
- ゲームデザイナーズ大賞
- 優秀賞
- 大賞
6、閉式
7、フォトセッション
今年は、何と『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』が5冠を達成するというとてもスペシャルな表彰式となり、受賞者の桜井政博さんは壇上に上がったり下がったりととても忙しそうであった。その度に会場からは暖かい笑いが起こる。今日の主人公は紛れもなく桜井さんだった。
その他にも実に11作品が優秀賞に選ばれた訳なのだが、受賞して壇上に上がってくる方たちは誰もが個性的で面白かったように思う。作っている人たちが面白い人だからこそ、出来上がるゲームも面白いものになるのだろう。この授賞式を見ていると、その事が何だか妙に納得できてしまう。
特別賞を受賞したNintendo Laboの人たちも良かった。
優秀賞に選ばれた11作品は以下の通り
- メギド72
- Detroit: Become Human
- Marvel’s Spider-Man
- 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
- ジャッジアイズ:死神の遺言
- ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島
- キングダム ハーツIII
- バイオハザード RE:2
- Apex Legends
- デビルメイクライ5
- SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE
優秀賞の中から選ばれる名誉ある大賞は、もちろん『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』となった。誰もが納得、文句なしの、堂々たる受賞だ。
最後にフォトセッション。みんなスマホでバシャバシャ撮っていた。これにて授賞式は終了となる。
書き忘れていたが、ゲームデザイナーズ大賞を受賞したVRゲームの『ASTRO BOT』も良かったと思う。授賞式内で桜井さんがデモを見せてくれたが、私はデモを見るのに夢中で写真を取り損なってしまった。それくらいに面白そうなゲームだった。
授賞式が終わって周りをよく見ると、東京ゲームショウ本体の方も既に終了していたようで、会場は既に閑散としていた。
幕張メッセから出ると、外は夜になっていた。そんな中、楽しかった余韻を胸に抱きながら帰路に着く。今年の夏を締めくくる、とても良い思い出ができて、私はなんだか嬉しかった。
私は、この全てのきっかけを作ってくれた猫宮ひなたちゃんに、心の底から感謝したいと思う。
*猫宮ひなたちゃんはミライアカリさんと共に東京ゲームショウのオフィシャルアンバサダーをしている
- 日本ゲーム大賞2019 経済産業大臣賞・年間作品部門 ダイジェスト映像