PS3のHDDをSSDへ換装する

PS3とSSD
PS3をSSD化

PS3にはHDDが内蔵されているので、プレイステーションネットワークからダウンロードしたゲームなどは、HDDに保存され、プレイするときはそこから読み込まれるようになっている。HDDの読み込みは、光ディスクからの読み込みよりも早いので、そのおかげで待ち時間は少なく、テンポよくゲームを進めていく事を可能してくれる。これはPS3以降、PS4でも採用されている仕組みである。

で、世の中にはこのHDDに更なる速さを求め、そのHDDをSSDに換装してしまおうという人たちがいるのだ。何を隠そう私もその一人なのである。

HDDは内部でプラッタが物理的に回転しているという性質上、ランダムアクセスが苦手だという欠点があり、一方でそういう物理的な稼働部品のないSSDは、丈夫で、ランダムアクセスが早いという性質を持っている。なのでPS3をSSD化すると大きな恩恵を得る事ができる、という事なのだ。

PS3をSSD化させるメリットは以下の通り…

・ゲームの読み込みの高速化
・全体的なレスポンスの改善
・記憶装置の長寿命化
・熱対策

PS3のSSD化は、それほど難しい事ではなく、人並みにコンピュータをいじれる人であれば問題なく作業を完了させる事ができるレベルのものだと思う。

SSDへの換装は簡単だ。というのも、元々の設計上、本体の裏のネジを一本取るだけで、簡単にドライブを抜き取る事が出来るようになっている、親切設計なのだ。ネジを外して、古いHDDを取り外し、新しいSSDを取り付ける。ただそれだけだ。

PS3側面のHDDスロット
PS3側面のHDDスロット
トレイを引き出す
トレイを引き出す

むしろ問題なのはハードウェアではなくソフトウェアの方であろう。まず最初に、ドライブを換装する前、あらかじめデータのバックアップを取っておく作業がある。これには中に入っているデータに見合うだけの大容量の記憶装置が必要であり、転送には時間もかかる、かなり面倒な作業となる。

その後、先述の通りドライブを換装し、今度はシステムソフトウェアをインストールするという作業に進む。このシステムソフトウェアとは、PS3にとってのいわばオペレーティングシステムと言えるだろう。まっさらなSSDにはOSが入っていないのでPS3用のOSを新規に入れる。それがこのシステムソフトウェアという訳だ。

この作業にはパソコンとUSBメモリが必要だが、さほど難しい作業ではない。USBメモリのフォーマット形式さえ間違わなければ、他に引っかかるような事はないだろうと思う。

そしてシステムソフトウェアのインストールが終わったら、先ほどのバックアップデータの復元にかかる。全てを転送するのに時間が掛かるとは思うが、そこは気長に待って欲しいと思う。そもそもプレイステーションは完全性がとても高いシステムであり、Windowsのように途中で処理が止まってそのまんまというような状況にはまずならない。だから焦らず、安心して作業を進めてほしいと思う。

これらの作業は全て自己責任という事になろうかと思う。詳細な作業手順については、ネットを検索すれば先人たちの親切な解説サイトがたくさんヒットするので、そちらに譲ろう。