今日は放送大学の学位記授与式だ。私は欠席することにしたが、今頃はNHKホールで盛大な式典が執り行われている頃だろうと思う。私はHSP(ハイリーセンシティブパーソン)だから、そういう緊張のする所へは行けない。圧倒されてしまって疲れてしまうのだ。だからどんな時でも基本的に私は家でストレスのかからない普段通りの暮らしを心がけている。これが自分の身を守るための私流の処世術だ。
先日、オンラインで学生カルテを確認してみたところ、私の学位情報の欄に私の学位記番号がしっかり記載されていた。私は本当に放送大学を卒業できていたのだと分かって、とても安心した。学士(教養)の学位が取れたことは、私の人生において、一番の成果だ。これで私の闘病生活も報われたと思う。
実を言うと学位記がまだ送られてきていない。学位の発行日は3月23日となっている。つまり今日だ。これは今まさに行われている学位記授与式に合わせてのことだろう。なので私の家に学位記が届けられるのはそれ以降、もっと後になるはずだ。実際に学位記が届くまでは落ち着かない。この2ヶ月の間、私は何も手に付かず、ただ学位記が送られてくるのをずっと待っている。早く学位記を母に見せたい。母の喜ぶ顔を見たい。
そうしたら、その後、主治医にも見せてこようと思う。主治医には実際に学位記を見せる約束になっている。主治医としても、私の大学卒業が単なる妄想である可能性を考慮し、事実確認をしたいのだろう。ここらへんは統合失調症患者ならではだ。
で、放送大学大学院の方だが、合格通知書が届いた翌日にすぐさま学費を振り込んだので、しばらくしたら正式に入学許可書が送られてきた。そこには私の新しい学生番号が記載されていた。放送大学の学生番号は、学部と院で違うものが割り当てられる。なので学部生として長い間使い続けてきた学生番号とはこれでお別れだ。感慨深い。
4月になったら、学習センターへ新しく学生証を発行してもらいに行く。すごく楽しみだ。
その他にも大学からは学生生活の栞(大学院用)や同窓会の案内など様々なものが送られてきている。新入生(学部・院)向けの入学者の集いの案内も来た。これも例の如く私は欠席する。でも、私のことを障害者として差別せず、色々な案内を普通の人のように分け隔てなく送ってきてくれるのはありがたい。放送大学の中では、私は障害者としてではなく、普通の人として扱われる。これはとても居心地が良く、私にとっては嬉しいことである。
4月から始まる、大学院生としての私の身分は、
放送大学大学院文化科学研究科 修士課程・修士選科生
ということになる。
私は今後、生涯学習の一環として取りたい科目を取り、好きなように勉強していくつもりだ。今学期は『精神医学特論』の1科目だけしか履修していないが、それでも十分やりがいはある。頑張って勉強に取り組もうと思う。