放送大学卒業が決まった。で、これからどうするかを考えているのだが、私は思い切って放送大学大学院へ進学してみようと思っている。大学院といっても卒業を目指す修士全科生ではなく、卒業を目指さない修士選科生として学業を続けていくつもりだ。私には特別これといって論文にしたいような研究テーマはない。論文を完成させるほどの頭もない。なので私には卒業を目指さない修士選科生が合っている様に思う。
私は放送大学に長く在学し続けていたので放送大学にはとても愛着がある。だから卒業してしまった事で縁が切れてしまうのは寂しい。でも修士選科生として籍を置き続ければ放送大学との縁はこのまま保つ事が可能となる。それに学生なら、システムWAKABAで放送授業を自由に視聴し続けることもできるし、学習センターも利用できるうえ、大学院生としての身分までも与えてもらうことができる。こう考えると卒業したらそれっきりというのはとてももったいないことだ。
もし今の私から放送大学がなくなってしまったら、家以外に行く場所もなく、何の目的もないまま毎日を過ごすことになってしまうだろう。いつでも行っていい学習センターがあるという事、半年に1回定期テストがあるという事、大学からの郵便が定期的に届くという事、こういった一つ一つの事柄が、今の私にとっては唯一の、かけがえのない社会との接点であるという事も、また大きな意味を持つ。
実はもうすでに大学院への出願は済ませてある。入学試験もないので、後は入学許可のお知らせをゆっくり待つだけだ。私が大学院生になるなんて夢物語だと思っていたが、それがこうして実際に実現する事になるとは自分でも驚きだ。人生は何が起きるか分からない。障害者だからといって簡単にあきらめてはいけない事が、この世の中にはたくさんあるのかもしれない。