新しいiPhoneが出たら買おうと決めていた。今使っているiPhone 4Sは色々と限界が来ていたからだ。なので九月のアップルのイベントを楽しみに待っていた。
睡眠が狂うのが嫌なのでイベントのライブ中継は見ずに翌日録画を見て済まそうと思っていた。そうしたらどうもiWatchが発表されるらしいという事になり、エキサイティングな感じになってしまい寝れず、コンビニで大量のカフェオレを買ってきて、結局リアルタイムで見ることになった。今回は歴史的な発表になるらしいともっぱらの噂であった。
期待通りiWatchはApple Watchとして発表されたが、私にとって重要だったのは同時に発表されたiPhone 6 Plusの方だった。圧倒的な大画面。私が願っていたものそのものだった。
翌々日、私はauのオンラインショップで早速予約をした。が、店ではなくオンラインショップで予約したばっかりに以後二週間ばかりやきもきさせられる事となった。なにせ予約したはいいものの本申し込みのメールが一向に来ないのだ。Twitterなどをみると本申し込みをしたという報告が沢山あり、よく状況を分析したらとんでもない事実があったのだ。
auは事前に特定の人たちにファストクーポンなるものを配っていたらしい。ファストクーポンというのは、新機種を優先的に予約できる『お待たせしません』という趣旨のクーポンだ。私はファストクーポンがなかったばかりに初日に予約したにもかかわらず後回しにされていたのだ。結局iPhoneが届いたのが発売から1週間後、予約から二週間経ってからだった。がっかりな対応であった。
しかし届いた新しいiPhone 6 Plusは素晴らしかった。背面のデザイン(俗にDライン)がイマイチだったが、アップル純正のケースを着ければその薄さと丸みを帯びたフォルムのおかげでしっかり手になじむ。画面は確かに大きかったが、私は体がデカく手もデカイのでさほど大きくは感じなかった。むしろ私はこのぐらいの大きさのが欲しかったのだ。
4Sと比べると、大きさは大人と子供ほどの違いがあり、4Sがおもちゃみたいに感じるほどだったが、薄さに関してはケースなしの4Sとケースありの6 Plusが同じ薄さであり、持った感じに違和感はなかった。
その他にも良い点はたくさんあったが、キリがないのでやめておく。
余談だが、私は熱狂的なアップル信者で、いつもイベント発表を夜中にリアルタイムで見ている。だが一人で見ているのは寂しいものだ。溺愛している二つのぬいぐるみを並べて、コーヒーを片手に見ているというのはいかがなものだろうか。同じ様にアップルが好きな友達や恋人が居ればこんな寂しい想いはせずに済むのだが、私の境遇ではまず不可能だ。
アップル好きの彼女がいたら人生がどんなに楽しいだろうかとイベントの度に思う。しかし今回はいつも以上に強烈な寂しさに襲われた。この事実だけは隠さずに記しておこうと思う。