病人として生きてる以上、体調が悪くて満足な食事を用意できない時が多々ある。でもそういう時に自分の事を『ダメな奴だ…』と考えてしまうと余計に気が滅入ってしまう。しかし食事というのは別にまともである必要はないのだ。ただ『決まった時間に食事する』という生活習慣さえ乱さなければ『何を食べたか』は特に大した問題ではない。
私は医師から長年にわたり生活習慣の改善を求められ続けた。それは主に睡眠と運動に関する事が中心であったのだが、その中の一つに食事も含まれていたのは言うまでもないだろう。だが我が家には食事を作る人がいなかった。統合失調症患者を家族に抱えた家庭というのは、多かれ少なかれ『機能不全家庭』の様相を呈するものだ。我が家も例外ではない。なので『食事をどうやって調達するか』という問題に、私は長年悩まされ続けた。
そんな中たどり着いた答えは、Amazonを利用する事と食事をシンプルにする事の二つだ。そして色々な試行錯誤の中でたどり着いたのは『サトウのごはん最強説』だった。サトウのごはんは、アマゾンで買える食品の中では食べた後の満足感がダントツでトップ。もちろんコストパフォーマンス的に見ればインスタントラーメンやパスタといった小麦粉製品には敵わないのだが、一度ごはんの良さが分かってしまうと、僅かな金をケチって小麦粉製品を食べ続けるのが馬鹿らしくなる。それほどの充実感がごはんにはある。そして電子レンジに入れてたった2分で食べれるお手軽さは、体調の悪い私の様な人間にとっては何にも代え難いメリットとなる。
次に重要なのがみそ汁で、食事に汁物が付くか付かないかは食事の満足度に大きく影響する。オススメなのはフリーズドライの味噌汁。これはお椀にポンと入れてお湯を注ぐだけで即味噌汁が飲める優れものだ。他のインスタントの味噌汁と違い、チューブから味噌をひねり出す苦労がない。このひと手間が省けるだけで、食事のハードルがグッと下がる。(生味噌と違いゴミの取り扱いも容易)
あとはこれにふりかけでも佃煮でも缶詰でも、ちょっとした味付けがあれば食事になる。私は瓶に入ったシャケフレークがお気に入りだ。凄まじくショボイ飯だと思われるかもしれないが、食事というのはこれで良いのだ。食事というのは毎日、それも日に三度もある事なのだから、質素な食事であっても定時に食べる事ができるならとりあえず良しとするべきだ。一番良くないのは、具合が悪いからといって食事を抜いたり、その反動で夜中にラーメンを食べたり、といった生活習慣を乱す行為だと思う。それを続けてしまうと、いつまで経っても病気回復が近づいてこないので、いずれかの段階で『おかしいな?』と気づく。
ちなみに、たまには気分を変えて、おかずをボンカレーゴールドにしてみたりする事もある。ボンカレーゴールドは普通のレトルトカレーとは違う。何が違うかというとそれは電子レンジでの調理方法だ。これは皿に移し替えたりサランラップをかけたりする必要がない。箱を開けたらパックごと電子レンジでそのまま過熱でき、それだけですぐ出来上がる、とても手軽で洗い物も減らせる優れものなのだ。
ごはんを食べる事は生きる事だ。その重要性を理解できない人はいないだろうと思う。でも毎日の生活の中ではなかなか思い通りにいかないし、いざやろうとすると栄養価や糖質制限などの食事内容にばかり気が行ってしまう。しかし今回話した様に『何を食べたか』はさほど重要ではないのだ。食べ物を変えるだけで簡単に病気が治るなんて、世の中そんなうまい話はない。やはり食事というのは毎日の積み重ねが重要であり、それが自分の生活習慣そのものに他ならない訳だ。なので一日三食、一食も抜かず、決められた時間に食べる様にするのが一番なのだろうと思う。
以上。参考までに、私のちょっとしたライフハックを記してみました。