前回の診察時、私は『先生は以前私に「これからは自分の力を社会に還元していかなくちゃいけないよ」と言ってくれたのですが、私は社会に還元できるものなんて何ももってない…』と訴えた。そしたら先生に『パソコンとか出来るでしょう?』と言われてしまった。確かに得意だけど…違うんだよ先生…
違うんだよ先生…私がどんなにコンピュータの扱いに慣れていてもダメなんだよ…パソコンが得意なだけの精神障害者なんてどこも雇わないよ… 企業にとってみれば例えキーボードすら打てないような人材であったとしても私を雇うよりは百万倍マシだと判断するだろうと思うよ。悲しいけど、そうでしょう?
親戚のおじさんは定年後も充実している様で、私に『今は(労働者は)売り手市場だから!』と嬉しそうに語る。 違うんだよ…おじさんは障害者じゃないし、定年まで公務員として勤め上げた優良人材だからそう扱われるんだ…少なくとも私の前にはそれとは異なる現実社会が広がっているんだよ……
私の目の前に広がっている現実社会がどういうモノであるかを、主治医や親戚のおじさんがその目線から理解する事は困難なのではないかと思われる。この生存競争が繰り広げられている東京の街は健常者にとっても過酷な環境だ。ならば障害者の私の出る幕など初めからないではないか… 私にどうしろと?
皆が私に仕事を勧める。私も労働に対する意欲がある。しかし私には能力がない。他に加点がもらえる様なステータスもまったくない。さらに精神障害者というマイナス要因がある。トータルで考えると、やはり私はマイナスだろう…労働者としての価値など…1ミリもない……
別に私はネガティブな事を書いてる訳じゃない。自信がないとか、そういうイマドキの若者の悩みでもない。冷静かつ客観的に見て良い所が無いのだ。そして今後状況を改善させる手立てもありそうにない。この私の状況を一言で言い表すなら『社会不適合者』となるのだろう。とても悔しい事だが……
最後に一つ。私は好き好んで病気になった訳ではない。私にこれといった非はない筈だ。発病からもうすぐ20年…酷い人生だし、あまりに理不尽だろうと思う…… 誰に文句言えばいい??