少ない原材料で見た目は今まで通り

私はインスタントラーメンを食べる為に生まれてきたんじゃないかと思うほどインスタントラーメンを食べ続けて生きてきた。その昔、インスタントラーメンは、どんなにショボイものでも500kcalはあった。しかし、ある時期からそのカロリーは減り続け、今は380kcal程度になってしまった。

これは鍋で茹でるタイプのラーメンの話だが、カップ麺に至っては300kcal程度にまで激減した。で、ある時期というのはデフレになっていた時期の事なんだ。その頃から食品の内容量は減り続け、少ない原材料で見た目は今まで通りという、なんとも悲しい企業努力があちこちで目につく様になった…

その結果何が起きたかというと、私は夜食のラーメンを2人前食べる様になってしまったのだ。一袋では足りなくなったからだ。で、私はその頃から急激に太りだした。もちろん服薬している薬の副作用があるのは確かだが、それが食習慣の変化と重なり、問題はより一層深刻なモノとなって苦労する羽目に…

現在の状況を広く見渡せば、街で売られている食品で栄養価の高いものは皆無。カロリーだけは比較的容易に摂取できるが、今言った様にそのカロリーすらも減り続けている。健康な暮らしを考える上で食事は最重要ポジションにある。が、理想の食事を実現するには、現在のところ自炊する以外に道はない…

しかし、どの家庭でも自炊に掛けられる時間は限られている。その結果、食事は粗末なものにならざる得ず、多くの人が生活習慣病に罹って苦しむ羽目になった。この現象をどう解釈したら良いのだろうか…? 単純に『社会が貧しくなった』と理解してしまって良いものなのだろうか。う〜ん、難しい…