その昔『i-RAM』という製品があった。私はこれが喉から手が出るほど欲しかったのだが、大人気で入手困難だった上に、一文無しだった所為もあり、遂に手に入れる事ができずに終わった。もう売ってない。とうの昔に生産終了になった品だ…

これはRAMディスクの一種だ。スロットにメモリを挿す事で、そのメモリをハードディスクの様に扱う事ができる。で、メモリだから、めちゃくちゃ速いんだ! 今みたいに高速なSSDがなかった時代に、異次元の速度を出せた。魔法の様な製品だった。今の最新のSSDと比べてもランダムアクセスなら負けない!

当時これにWindowsをインストールした実験動画などがあったけど、OSが一瞬で起動する姿はとても印象的だった。OSもアプリも、まるでペラペラの紙っぺらを扱ってるかの様に動いた。当時のWindowsは起動に5分・10分かかるのが当たり前という時代だったので、そのインパクトはとても大きかった。

現代ではSSDがあるので、もう必要のない製品なのかもしれない。ロマンのある製品だったので残念だ。 それにしても近年のSSDの高速化と大容量化は素晴らしい。ランダムアクセスに劣るHDDはストレスの元だったから、本当にありがたい。今もHDD搭載のパソコンを使っている人は環境を見直すべきかもね。

i-RAM
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