私は落語ファンなのだが、最近では講談も聴くようになった。Apple Musicを漁ると、女流講談がたくさんある。それがなかなか良いのだ。女流講談というのは女性が主人公の話が多い。そして不幸な結末を迎える話も多いんだ。そこが落語と違っていて私には新鮮だった。
講談というのは主に故事来歴を語る話芸である。それは江戸時代だったり、平安時代だったり、明治維新の時の話だったりする。だから講談を聴くと昔の事が良く分かるんだ。歴史の授業みたいに事実を並べ立てるのではなくて、ちゃんとその人がその時どういう思いで生きたのかという、人の心が分かるんだ。
『人の心』というのは落語と共通する部分だと思う。そこが話芸の面白さであり、素晴らしさなんだなぁ。