私は今学期『女性のキャリアデザイン入門』や『地域包括ケアシステムと在宅医療』などを受講しており、女性やお年寄りといった社会的に弱い立場に置かれている人についての知識を深めている。でも、授業を受ければ受けるほど、私の中で不思議な違和感が膨らんでゆく…

それは何故かというと、既存の問題点について、どんな数字を見せられても、どういうグラフで説明されても、『精神障害者よりは断然恵まれてるじゃん!』という捉え方しか私にはできなかったからだ。これはもちろん私の考え方が偏っている所為である。どうやらこれらの授業は私にはまだ早かった様だ…

女性やお年寄りは確かに社会的に弱い立場だ。でも同時に社会的な支援体制も十分に機能している様に感じる。それらに対する支援活動は層が厚い。一方で同じ弱者でも精神障害者に対する支援は充実からは程遠い。『この差は何!?』といった不公平感は、授業を受ければ受けるほどに大きくなっていった。

一般論だが、女性やお年寄りに対する支援には『既存の問題を自分たちの活動で解決していくんだ!』という、とても『肯定的』なニュアンスを感じる。一方、私の置かれている状況(精神障害者)に対する支援は、『問題のある人を如何にコントロールするか』の様な意味合いで捉えられる事が多く、不満だ。

だが文句を言っていても始まらない。個人的な不満や妬みは極力抑えて、今は学びに集中しよう。受講している授業はまだ途中だ。勉強を最後まで進めれば、何か新しい発見があるかもしれない。もうちょっとだけ、がんばろう…