放送大学のテキストを読んでいたら『インターネットにおける匿名性と子供の社会性』という項目があって、そこには『なぜいじめが起きるのか?』についての明確な解が記されていた。読んでいて、とても驚いた。
その解はいじめが発生する原因を以下の二点で説明してくれた。
《原因その1》
自己を確立できていない没個性の状態「自己中心的」《原因その2》
集団に無批判に追従してしまう「雷同」
こういう状態の一方で、子供たちは「社会的な同調は出来ている」ので、いじめになるのだという。
情報学の授業なので、この知識は『ネットいじめ』を理解する為に使う。テキストには…
『匿名でのコミュニケーションを円滑に行うには、社会性が「自己中心」や「雷同」の状態では到底無理である。』
『社会と自己の「調整・協調」の状態でなければ出来ないと考えるべき』
と書かれていた。興味深い…
この授業が教えてくれた事は『子ども』についての知識だったが、実はこの知識は大人にも通用する様に思う。(ツイッター上の炎上事件やクソリプ問題など)
特に『雷同』という観念を知った事が私にとっては目から鱗だった。雷同とは…
『自分自身の考えをもたず、むやみに他人の説や行動に同調すること。』
という意味だそうな。これは今のネット上を見ていると思い当たる節がたくさんある。というか正直私にとっても耳が痛い話だ。
案外、私の社会性は子供と対して変わらないのかもしれない。そしてネット上にいる多くの人もまた、子供と変わらない様な状態で存在しているのかもしれない、と思った。この授業では色々考えさせられた。匿名でのコミュニケーションって、とても難しいね…