テレビが見せてくる価値観なんて、所詮すべてがまやかしだ…

テレビで寿司屋の特集をやっており、マグロの解体ショーを楽しむ客や、小さな子供が中トロを美味しそうに食べてる姿を見せつけられてしまった。私はとても複雑な気持ちになった。実は、私は寿司屋で寿司を食べた事がない。回転寿司もないんだ。ずっと病気だった(引きこもり期間も長かった)から…

普通の生活が羨まし過ぎて、ちょっとイライラしたけど、一旦冷静になろう。あれはテレビ向けの演出にすぎないんだ。テレビ的で世俗的な価値観に洗脳されないように気をつけなければ… ましてやそれを見て死にたくなるほど辛く感じるなど馬鹿げている…

『美味しい寿司を妬んで死んだ』など、笑い話以外のなにものでもない。末代までの恥だ!

私はたまたま東京という巨大経済圏に住んでいるだけで、世界を見れば人口の半分は飢えている訳だ。世界で一体どれだけの人が寿司を食べたというのか。寿司を寿司屋で食べれなかっただけで人を憐れむなんて馬鹿げている。ならば、私もたったそれだけの事で自分を不幸だと嘆くなんて馬鹿げている。

テレビが正しいなんて思ってはいけない。あれは世界の一部を切り取って見せているだけだ。私は不運にも病人としての人生を送っている訳だが、病気の人なんて世の中にはごまんといる。病人にだって世俗的な欲求はあるが、それが病気の所為で満たされなかったとしても、劣等感を感じる必要なんてない。

テレビが見せてくる価値観なんて、所詮すべてがまやかしだ…