ブログ公開一周年

昨年ブログを公開してから今月で1周年になる。その後の一年は、あまり大きな出来事もなく、病状も人生も停滞気味であった。

まずブログを作ってみて驚いたのは『誰も観に来ない』という現実だ。一年計画で作り上げたブログで、私なりに精一杯頑張ったつもりだったが、トータルの記事数が36しかないので、検索エンジンにも引っかからず、訪問者はなしのつぶてであった。SEO的な観点でみればこのブログはダメな要素がてんこ盛り!! しかし改善するつもりもないのでこれで良しとする。

なぜ改善するつもりがないのかというと、そもそもこのブログは私の頭の中を整理する為に作られたからだ。今まで自分の考えてきた事の、何が本当の事で何が妄想の域にあるのか、制作する過程で自分の考えをよく吟味し整理整頓する事が出来た。だから目的は既に達成しているし、アクセス数は特段関係ないものなのだ。だから詰まらない内容のオンパレードとなったこのブログも、私にとっては特別な存在意義がある。

その後の一年で、私は苦悩しつつも幾つかの事柄について考えたりしていた。折角の機会だから記録程度に掻い摘んで記しておこうと思う。

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闘病記の締め括り 障害と共に歩む今後

とうとうこのブログを〆る時が来た。前回のエントリーでは、今年取り組んだ事の成果が現れた喜びを書いた。この最後のエントリーでは私の今後について少し書いておこうと思う。

私はこのブログの冒頭に情報学の夢をあきらめるという決断を書いた。それに従い今年私はパソコンもやめた。でもここでコンピュータへの思いはどうしても断ち切れなかった事を告白せねばなるまい。コンピュータをいじったり、コンピュータの事を考えている時が、私にとっては何より楽しいのだ。

しかし統合失調症の身の上ではコンピュータでメシを食っていく事は叶わない。そこで妥協策を考えた結果、コンピュータとは程よい距離を保ちつつ、今後も趣味として付き合いを続けていく事にした。それは夢とか仕事とかではなく、ホビーとしてコンピュータと接していくという事だ。こんな妥協点を見出せるようになったのも今年一年の成長の賜物だろう。

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規則正しい食事・服薬・整えられた部屋

今年ももう終わる。年の初めに立てた目標は一通り達成できた良き一年であった。『生活習慣の安定』を目標にして頑張った一年であったが、現在睡眠を中心とした生活習慣全般は至って正常だ。昼夜逆転生活に長い間振り回されたが、現在、もう一ヶ月以上理想的な睡眠が実現できている。

過去にも突発的に睡眠が治ることがたまにあったが、続いても二週間がやっとで、その後はまた昼夜逆転に戻るのがおきまりのパターンであった。でも今回は違う。現在五週間ほど直っている。これは最長記録ではないだろうか。

以前のエントリーでも書いたが、『規則正しい食事』『規則正しい服薬』『整頓された部屋の維持』が昼夜逆転を治す為に効果的であった。今回、私は更にダメ押しの一手として、昼間アクティブに活動するということを実践した。玄関の落ち葉掃きから庭の草むしり、買い出しや家の掃除などなど、家事を中心に出来る限り動き回るようにした。

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この世が地獄である事に抵抗しない

前回のエントリーでこの世は地獄であると書いた。地獄を受け入れて初めて一人前の大人になると書いた。ならば地獄を拒否し『抵抗』する統合失調症というのはこの世界の落ちこぼれなのだろうか。ここから話はぶっ飛んだ方向へ進む。こんな事を考えるのも私の妄想という症状ではあるのだが・・・。

この世界は全てが悪だ。その悪を肯定できないと頭が狂うと言うのが前回のエントリーの概要だが、当然世界には善も条件付きで存在する。ただ無条件の善というのはこの世のバランスを著しく崩す。何故ならこの世は地獄だからだ。地獄に善が増えすぎると地獄が地獄でなくなってしまう。あくまで『条件付きの善』である事が重要だ。

無条件の善とは言ってみればサンタクロースやディズニーランドのようなもので、その夢はいずれは覚めるものである。一方で条件付きの善とは全てについて無条件の善であろうとするのではなく、自分の何よりも大事な物や、人や、生き方を守る為にのみ善を使い、他方でその他の事柄に対しては『悪でいる事を厭わない』といった条件でのみ存在する善である。

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クソみたいな世界に抵抗すると狂人になる

決して後ろ向きの意味ではなく、前向きな意味でこの文章を捉えてほしい。『この世界はクソッタレであった』それが私が長年考え続けて出た結論だ。

私が中学一年で引きこもりになった時、私には一種の人間不信が見られた。学校ではいじめも見られたし、下ネタも飛び交い、受験を意識した子供達で殺伐としていた。心も体も変わっていく過渡期の子供達。私は世界が今まで居た小学校とあまりにも違う事に戸惑った。私はピュアだったんだ。それがいけなかった。この世界は素晴らしく、学者や医者や政治家は、皆立派で凄い人たちなんだと本気で思っていた。

私は今の年齢になってようやく、この世界というものを受け入れる事が出来る様になった。思えばあの時、世界・人というものが判らなくなってしまったから私は頭がおかしくなったのだ。あの時から私は、この世界が素晴らしいものであるという事を肯定する為の材料を求め続けた。が、結局そんなものはなかった。

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iPhone 4Sから6 Plusへの買い替え(au)

新しいiPhoneが出たら買おうと決めていた。今使っているiPhone 4Sは色々と限界が来ていたからだ。なので九月のアップルのイベントを楽しみに待っていた。

睡眠が狂うのが嫌なのでイベントのライブ中継は見ずに翌日録画を見て済まそうと思っていた。そうしたらどうもiWatchが発表されるらしいという事になり、エキサイティングな感じになってしまい寝れず、コンビニで大量のカフェオレを買ってきて、結局リアルタイムで見ることになった。今回は歴史的な発表になるらしいともっぱらの噂であった。

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昼夜逆転生活を治す 解決のためのヒント

私の今年の目標は『生活習慣の安定』である。これは医者からの助言だが、それを達成するのはかなりの難問であった。放っておけば夜型生活になってしまうのは、ここ何年にも渡っておきまりのパターンになっている。私はその度に苦労して直す。しかし油断するとまた夜型になる。その繰り返しだった。

今年に入って解決のためのヒントがいろいろ得られてきた。それは規則正しい食事・規則正しい服薬・整理整頓された部屋の維持の三つである。これらを整えれば睡眠が改善することが経験則から割り出された。

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文化人気取りの稚拙な批判が溢れてる

ネットを見てると色々なコメントを見ることになるが、それを大きく分けると三つのパターンに落ち着く。それは何かというと『批判』『つっこみ』『自分の話』だ。この中で一番有益なのは自分の話をしてくれる人達だ。何故ならその人しか体験してない事、つまりオリジナリティのある話が聞けるからだ。だがこういう人に出会うのは稀である。

それに対して可もなく不可もなしといったつっこみコメントは多く見かける。つっこみは小中高の学校では一番有効なコミュニケーション手段であり、多くの人が未成年の頃から慣れ親しんだ表現方法だ。

これが普及している最たる原因は二つで、一つはテレビのお笑い番組の影響、もう一つは漫画やアニメの影響だ。子供の頃から親しんだつっこみという表現は、現代の日本においてコミュニケーションのデファクトスタンダードとなっている。もし現代のつっこみを戦前の日本でやったら「不真面目である」とされて相手にされなくなるだろう。

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長門志気の自己紹介

このブログを読んでいる人は私についてこう思っている事だろう。『いったいこの人はなんの人なんだろう』と。ここで簡単ではあるが私の自己紹介をしておくことにする。

長門志気という名前はハンドルネームであり本名ではない。この名前は長門有希というキャラクターのもじりである。『ゆ』を『し』に替えただけだ。志気という言葉は非常に力強い言葉であり気に入っている。『志』という漢字は私の敬愛する立川談志から取った一字である。また長門はかつて日本国民の多くに親しまれた戦艦長門から来ている。

私は13歳の頃引きこもりになり、後に統合失調症と診断された。以後は精神障害者として、社会とは距離を置いて寂しく暮らしている。現在三十歳である。障害者手帳及び障害年金が支給されている。障害年金のおかげで同居している家族に金銭的な負担をかけずに日常的な用を足している。

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精神科医は人を薬漬けにするのか?

統合失調症患者が陥りがちなおきまりのパターンとでも呼ぶべき妄想がある。それは『精神科医は利益を得るために健康な人を薬漬けにし病院へ送り込む』というようなことだ。

これは典型的な妄想(被害妄想・誇大妄想)で、『そもそも自分は病気ではない』といった病識の無さから来るものだ。病識の重要性は以前も述べた通りだが、繰り返しになるがやはり病識を獲得するのは並大抵のことではない、大変難しいものだということが分かるであろう。

病識を得るには時に今までの自分を否定し、大切なものを諦めたり放棄したりしなくてはならない。これが当人にはとても辛い事なのだ。

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ビジネスとは騙しだ 世の中が下卑ている?

生きていくには働かなくてはいけない。しかし私はどうしてもビジネスという考え方に嫌悪感が付きまとう。『ビジネスとは何か』という問いに、私は迷わず『騙しだ』と答える。

商いの基本原理はどんな馬鹿でも知っている。『一方で安く仕入れ、他方で高く売る』ということだ。この過程ではどうしても騙しが必要になる。安く仕入れるということは、作り手の利益が減ってしまうということだ。高く売るということは、必要以上に掛け値をしても良いという、客にいかに損をさせるかということだ。

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ゲームの難易度が高すぎて現実逃避できない

精神障害者というものは不便極まりない。もしかしたら不便というと言葉は違うかもしれない。そもそも人には様々なパワーバランスというかパラメータ配分がなされている。その違いが十人十色といった個性を実現し、多様性を生む。

しかし精神障害者はそのパラメータ配分が全体的に数ランクダウンしている。この状態で健常者の世界で暮らしていこうとすると当然のことながら無理が出てくる。実力主義・能力主義の時代にあって全体のステータスがダウンしているということは、仕事において得意不得意の問題ではなく、土台からして力不足甚だしい状態に置かれているということだ。

私が痛感した実体験を元にサンプルを示す。分かりやすくする為に、ゲームを例に話を進めていこうと思う。

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日常に潜む様々な精神障害者 病識の重要性

統合失調症の当事者である私が言うのもなんだが、世の中には本当にキ○○イが多い。世の中は悪い意味で、本当に複雑かつ多様である。

おかしい人から迷惑を被った人達が書いたであろう怒りの書き込みや、それを集めたまとめサイトなどを見ると、本当に酷い話が極身近に存在する事を思い知る。そしてそれが脚色された分を差し引いたとしても胸糞悪い話であることに変わりはない。

私はこのブログの冒頭にデイケアに通ってくるような人は皆優しく無害であると擁護する一文を書いた。それは間違いではない。なら何故こうまでも壊滅的に酷い状態の人達が社会に蔓延しているのか、それを当事者である私が少し解説する必要があるだろう。

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障害者の僻みと妬み 酒・車・セックス

今の世に、あまり意味のない三つのものというのがある。それは酒・車・セックスの三つである。これらは、これといってハンデがある訳でないならどんなバカにでも出来る事と言い替えることができる。どんなバカにでも出来るから、世間に広く浸透している。

面白いのは、人々がこの三つの事柄を楽しみだと思っている事だ。時にはこれがステータスになる事もあるし、これらをやらない人は、やる人から見下される理由になる事もある。酷い人はこれらに取り憑かれているのではないかと思えるほど頭の中の大部分をこれらが占領している。

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三十歳の誕生日 素直に喜べない焦りの年代

とうとう私も三十代に突入してしまった。病気の症状が出たのが中学一年であったからもうすぐ病歴も十七年になる。地獄みたいな人生だったが、よくまあここまで生き延びたものだ。素直に誕生日を喜ぼう。

三十代といえば世間ではアラサーなどと呼ばれ何かと話題になっているようだが、私には関係のない話だ。精神障害者である私には、結婚という選択肢が始めから与えられていない。誰が好き好んで精神病の人と結婚するだろうか。配偶者が後から精神病になるパターンはあるだろうが、その逆は聞かない。私のところにお嫁に来るなんぞ不幸の研究でもしに来るようなものだ。

だから世間で婚活に勤しんでいる人達などを大変うらやましく思う。

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