昨年、服薬している薬を大々的に整理し、減薬が叶った。以来それまで私が抱えていた問題は着実に改善している。病気がどんどん良くなっている。 私の現実認識はしっかりしたモノになっており、何かが大きく変化している事を実感している。その何かが何なのか、今、夜道を歩いてみてやっと解ったぞ!

今日の発見は『私は正常な嗅覚に戻っている』というものだ。薬が減る前の私は、自分から悪臭が漂っている事も自覚できないくらいに、匂いを感じ取る力が衰えていた。だが今はそれが治っており、治った事によって私の現実認識と空間認識が大幅に改善している。街を歩き、匂いを感じ、現実感を得られる…

今日、夜道をイヤホンをしながら歩いてみたのだが、驚いた事に(防犯上の危険を除けば)ちゃんと歩ける様になっていた。嗅覚が鈍っていた時は、イヤホンで聴覚を塞がれるととても不快だった。視覚だけでは空間認識が不十分だからだ。でも本来は視覚に嗅覚がプラスされているので空間認識は十分な筈…

これで色々な事に合点がいく。私が外出先で疲れやすかったり、不測の事態に遭遇しない様に神経を使ってたり、場合によってはキョドって恥をかいたりしていたのは、すべて空間認識能力の低下が原因だったのだ。服薬の所為で嗅覚が落ちていた事が原因だったのだ。病気の所為ではなかったんだな…

恐らく病気でない人でも鼻をつままれたまま街へ出ればキョドる様になるのではないだろうか。そういう研究ってないのかなあ…… 何にせよ空間認識・現実認識・現実感といった要素に嗅覚がとてつもなく影響を及ぼしているという事は、もう体感してしまったので否定できない。我ながら大発見であった。

あと余談だが、コンビニって凄い臭いんだね… 店内ではなく外が臭い… 都会特有の匂いって、コンビニが発生源だったらしい… 知らなかった…

元気いっぱい! 気力充実! 連日の暑さにも負けず、アクティブに動き回れている。こんなに調子が良いのは病気になって以来初めての事だ。

あ〜、良い朝だ。ここ一週間ほど私はアクティブに動き回れており、凄く調子が良い。生活に活気がある。それに自分の意識が非常にクリアになっていて、現実世界を正しく知覚する事が出来ている。もはや今までの様な病的な感覚はない。先日病院にも行ったのだが、この変化を主治医も喜んでくれている。

先日の通院時、主治医が『これからは自分の力を社会に還元していかなきゃいけないよ!』と言っていたのだが、これは働いても良いという意味なのだろうか。喜んで良いのだろうか。でも社会に還元できるモノなど私は持ち合わせていない。私はまだ作業所レベルだった筈なのだが……

私は中一で不登校になり、その後は病人として生きてきた。私のメンタルはずっと幼いままで、ただ時間だけが過ぎていった様に思う。だが去年の薬減らし後から、まるで止まっていた時が動き出したかの様に私のメンタルは急激に成長を続け、最近では私の中に確立した自我が芽生え始めている。謎現象だ。

頭の構造がかなりマトモになっている。

なんだか知らんが朝起きれるようになった。ここ数日は朝の六時前に自然に目が覚める。夜は布団に入れば即寝る事ができるし、夢も見ない。とても楽だ。別に何かを変えたとか努力をしたという事もなく、棚ぼた的に問題が解決した!!(私と睡眠のバトルには長い歴史がある。昼夜逆転、寝過ぎる問題など)

実は先月、やたら空想にふける事が多く頭が若干妄想じみていた。私は病気の再燃か離脱症状の再来なのではないかと不安に思ったが、主治医の判断で様子を見る事に。現在その症状は終息し、私は安堵している。恐らくこれは、減薬後の頭が『普通』の状態に落ち着く為の、一つのステップだったのだろう。

いつの間にか2月になっていた。今月は抗不安薬の断薬から1年であり、更に抗精神病薬が半分になってから半年でもある。私は離脱症状の終息後ずっと良い状態が続いていて喜んでいたのだが、最近の私のメンタルは良いと言うよりも『普通』と表現した方が適切である。良くも悪くもなく安定している。

薬が減った事で、私の中で様々な変化が起きている。

  1. ネガティブな感情は無くなり、
  2. 日常の何気ない景色を素晴らしく感じる様になり、
  3. 衰退していたメンタル的なエネルギーが復活、
  4. 活動的になり家事が捗る。
  5. それにタバコが不味くなった。

これらの現象には私なりの解釈がある。これから解説する。


ネガティブな感情がなくなる

これは要するに薬のベネフィットよりリスクの方が上回っていた事から来ていたのだ。私の場合十年を超える超長期で同じ薬を服用していたので、ベネフィットは低下、リスクだけが残っていたのだ。薬減らし後、今まで日常的に感じていた焦りと不安はすっかり姿を消した。

日常の何気ない景色を素晴らしく感じる

これは私がごく普通の認識能力を獲得したという事だろう。認識能力が病的・薬的な悪い補正から解放されたのだ。というかいわゆる『普通』の人達は世界をこういう風に認識していたんだと分かり、私は結構ショックだった。私だけが地獄に住んでいたのだ……

衰退していたメンタル的なエネルギーが復活

私は13歳で発病した時から、ずっとエネルギー切れの様な状態だった。普通の人が普通にできる事も、私にとっては10倍のエネルギーが必要だった。これは恐らく薬の所為では無くて、病気そのモノの症状だったのだろう。だがもう過去のモノになった……

活動的になり家事が捗る

エネルギーが復活した事で今までとは日常生活のペース配分が変わった。今までは無理が効かなかったので自分のペースは極力控えめに設定する必要があった。だが今は頭が思いついた事をその場で実行に移したとしてもちゃんと負荷に耐えられる。控えめ設定が不要になった。

タバコが不味くなった

タバコには脳を活性化させる作用と沈静化させる作用が両方入っている。脳機能に問題がある人はそのバランスを保とうとして喫煙する。美味しく感じる。だからタバコが不味くなるのはバランスがとれているサインだ。脳が『状態良い時に余計な物入れんな!』と言っているのだ。

三が日が無事にトラブルなく終わった。穏やかでとても良い正月だった。 今、いつもの多摩川に来ているのだが、我が故郷がこんなに素晴らしい所だとは思わなかった。昔のままだ。今まではもっとネガティブな印象を受けていたのに…… おじいちゃん、私の病気、良くなったのかもしれないよ!!

土手
土手

昨日は通院日だった。今まで私の病状は可も無く不可も無くと言った状況が何年にも渡り続いていた訳だが、今年の薬減らし後、状態は急速に改善した。これには私も主治医も驚いている。私の話を聴き終わった主治医は『充実していると言う報告を聞くのは嬉しい』と満足そうであった。

《記録》

私の現在の処方(統合失調症)

朝夕 リスペリドン 1mg
就寝前 ゾルピデム 5mg

私が現在服薬してる処方は、究極的に最小限であり、これ以上減らしようがない。リスペリドンもゾルピデムもこれより少ない量の錠剤は存在しない。しかも単剤使用。維持量としても頼りない量であり、もし私の病気が快方に向かってないならば確実に悪化しただろう。だが現在そうはなっていない。

昨日は通院日だった。主治医は私の近況を一通り聞いた後、薬減らしの影響について『あなたの読み通りに行ってるね。良い判断だったんだなあ。悔しいけど(笑)』と言っていた。これは褒められてるのか? 皮肉を言われてるのか? よく分からない。

うむ、今日は天気が良くて過ごしやすい。朝からとても穏やかな気分だ。今年は薬がこれ以上ない位減ったので、その影響なのか体調が天気に左右されやすくなった。でもこれは悪い事じゃない。今日みたいに良い日は良い日としてちゃんと知覚できる様になった訳だし、それは人間らしい自然な事なんだ。

今日は通院日だった。主治医に最近よくある訳分かんない症状を伝えた所、『不安…(なんたらかんたら)…焦燥感だね!』と言われた。よく聞き取れなかった。 とりあえず様子を見る事になったのだが、それは私と主治医の共通認識(薬が減った影響だろう)があるからこそ成り立つ判断なのだ。

薬が今の量になってからまだ2ヶ月足らず。最低でもあと1ヶ月は様子見だなあ〜。

前回の通院時、薬を減らしている事を主治医に報告した。処方は私の苦労が反映され現在の半分の量になった。もうこれ以上は減らしようがない。行く所まで行った感がある。主治医は『そういう事は相談してからやってほしかった』と困惑していたが、私が感じていた危機感を上手く説明する事は難しいのだ。

ここまで来たら、ここからは薬以外のアプローチが重要になってくる。規則正しい生活をせねば。家事をやらねば。体を動かさねば。とにかく基本的な事を着実に積み重ねていく事が病気を克服する事に繋がる。がんばろう!!